個人投資家と円キャリー取引拡大/IMMポジションとは?

どのような背景から外貨投資が拡大したのですか?@

日銀のゼロ金利政策を利用して
円キャリー取引は世界中に拡大していきましたが、
このゼロ金利政策の最大の被害者というのは、
実は個人投資家でした。

 

特に定年を迎えた団塊の世代は、
退職金を国内の預金や債券に投資しても、
老後に満足のいく生活をまかなえるだけの
金利収入を得ることができなくなっていたからです。

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つまり、円キャリー取引は、
長引く低金利に不満を募らせた末、
新たな手法に頼らざるを得なかった
という一面もあるのです。

 

タイやマレーシアなど物価水準の低い国で
年金生活を送るほどの勇気はないけれど、
金利水準が高いそれらの国々の通貨に
投資しようという意欲が湧いても不思議ではありません。

 

こうした背景から、
個人が投資する外貨建て金融商品として、
外貨預金や外貨建て投資信託、
FXの残高は拡大していったのです。

 

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外貨預金からFXへ

個人投資家の円キャリー取引といっても、
最初は米ドルのような身近な外貨預金でした。

 

それも投資資金は、
預けている銀行預金を取り崩すのではなくて、
新たに手元に入ってきた資金を
振り向けるという消極的なものでした。

 

その後、豪ドル、NZドル、ユーロなどで
預金する人が増えていったのです。

 

やがて、外貨建てMMFなどにも金融商品が拡大し、
また、毎月分配型の外貨建て投信も
債券型から配当利回りの高い株式投信へ、

 

さらに、FXを通じて南アフリカ・ランドのような
なじみの薄い高利回りの外貨も、
取引されるようになっていったのです。

IMMポジションとはどのようなものですか?

IMM※ポジションというのは、
CFTCにより公表される建玉残高の1つをいいます。

 

具体的には、
世界第2位の取引量を誇る
シカゴマーカンタイル取引所(CME)
で取引されている

 

シカゴ通貨先物といわれる
先物の建玉残高(枚数)です。

 

また、ここで取り扱われている通貨先物は
14通貨ペアに及びますが、
この中で最も注目されているのは、
主要国通貨(日本円、ユーロ、英ポンド、豪ドル等)
のオプション、

 

特に、投機筋の買建玉枚数(Long Position)
と売建玉枚数(Short Position)です。

 

なお、ここでいう投機筋というのは、
ヘッジファンドやCTAと呼ばれる
商品投資顧問のことですが、

 

彼らのポジションの変化を見ることによって
相場の方向性がチェックできます。

 

※IMM(International Monetary Market=国際通貨市場)

 

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